「アトピー皮膚炎治療のための新規低分子治療薬」の特許を取得
株式会社ナノエッグは、この度「アトピー皮膚炎を治療または予防するための組成物」を開発、特許成立となりました。
皮膚の炎症と激しい痒みを発症し、回復基調と悪化を繰り返すアトピー皮膚炎は、これまでステロイドや免疫抑制剤であるタクロリムス軟膏と言った炎症を抑える薬剤塗布に加え、保湿などのスキンケアが治療法として確立していました。そして、近年になり痒みのメカニズムが解明され、病態理解の進展によって新薬が登場し、治療の選択肢が広がってきています。
一方で、詳細な発症メカニズムについては諸説あるものの、明確には解明されておらず、根本的な治療法の発見には至っておりません。
長年アトピー研究を重ねてきたナノエッグではアドレナリン受容体の作動薬(アゴニスト)に着目し、アトピー皮膚炎治療に有効であることを見出しました。これを受けて特許の申請、成立に至りました。
今後、薬が治療効果を及ぼす仕組みについて詳細に解析し、より効果的なアトピー性皮膚炎治療薬の開発を目指してまいります。
<アドレナリン受容体における皮膚の反応について>