nanoegg

社員インタビューINTERVIEW

さまざまな専門性やバックグラウンドを
持ったナノエッグの研究員をご紹介します。

nanoegg Labo Report vol.1

好きこそ、物の上手なれ

研究開発本部 医薬品研究開発部 武蔵

薬学への扉

医薬品研究開発本部 アシスタントフェローの武蔵です。薬学部を卒業してから、某大手美容サービス企業で化粧品開発を担当し、現在はナノエッグで研究員をしています。

私は、鼻炎のせいで子どもの頃によく通院していて、薬局にすごく優しい人たちがいるのがいつも気になっていたんです。それで、ある日母に、「あのひとたちは、なんておしごとなの?」と尋ねたら、「“薬剤師”っていうお仕事だよ」「弥菜に向いてるかもしれないね」と言われたんです。そのときから、薬剤師は私の憧れの仕事になりました。

でも、高校時代にたまたまもらった一冊のパンフレットで、薬学部卒業者の就職先に化粧品メーカーもあるというのを知りまして。私はもともと自分の“クセ毛”をずっと気にしていたこともあって、「ヒトのコンプレックスや悩みになるようなものを治したい」という強い気持ちを持つようになりました。
その後、希望通り薬学部に進学して、4年次から「生化学」の研究室で、ニキビと活性酸素の関係や、ヒトの老化現象をテーマに研究を行っていました。

ナノエッグに
“残った”理由

最初に就職した企業で、ある時期から聖マリアンナ医科大学の研究チームと共同開発を行うことになり、私がそのチームへ出向しました。

それまでの私の仕事は、肌への有効性が既に確認されているさまざまな成分を組み合わせて、データを取ったり検査をしたりして、化粧品を開発することでした。けれど、出向先の研究チームではいろいろな実験にも携わらせてもらうようになって、気づいたら数年経っていました(笑)。技術や成分そのものの研究開発に携われる、そして、その効果を実験を通じて自分の目で確かめられる。私にとってはそういう環境がとても楽しくて、魅力的だったんです。

2006年に、山口(代表取締役社長 兼 研究開発本部長)とその研究チームが独立する形でナノエッグが創業したんですが、私はそのまま元の会社には戻らずチームに残って、2010年秋に正式にナノエッグの社員になりました。実験は個人で作業する領域もあれば、皆で一緒にやる領域もあって、協力しあわないと前に進まないんです。そのせいかナノエッグは、家族よりも一緒にいる時間が長かったり、自分のことを心配したり気にかけてくれる、いい仲間がいる会社だなと感じています。

私の毎日

2014年秋からの産休・育休を経て昨春に復職しまして、いまは3歳になる娘を育てながら仕事を続けています。
起きるのは毎朝5時頃です。家族の朝食や家事を済ませてから6時半までに家を出て、8時半に出勤しています。
いまは時短勤務なので、午後3時に退勤して、買い物と保育園へのお迎えをして、娘の夕食やお風呂、家事を済ませて。夜9時くらいに寝かしつけを始めて、10時までに娘が眠る感じですね。
そのあとようやく、保育園の連絡帳を書いたり、次の日の準備をしますけど、娘と一緒に寝てしまう日もあります(笑)。

いまは、とにかく毎日バタバタバタバタと時間が過ぎていて、「いつになったら一段落するのかなぁ」「いつになったら地に足が着くのかなぁ」なんて感じることもあります。
でも、1日で自分が働ける時間が限られているからこそ、そのなかでめいっぱい大好きな仕事をしたいといつも思っています。

私の毎日

「好きなこと」が
モチベーション

化粧品の処方開発に携わっていた時期は、研究段階のモニター試用で良い結果が出るたびに、心の中で「あぁ、これを早く世の中に出したい。皆さんの生活のお役に立たせたい」と、思っていました。
黒ボトル*は、最初の処方に携わったので、私にとって特に思い入れが強い商品です。だから、お客様からの声をいただくと、今でもやっぱり嬉しいですね。
(*黒ボトル:『マリアンナ スタンダード ナノキューブエマルション』)

私は机でじっと考えるよりも、考えながら手を動かしていくことが好きなんです。それに、ちょっとでも結果が出る、ちょっとでも進歩があるだけでもとっても嬉しいし、新しい実験方法をあれこれ試してみるのも楽しいです。それが、私が研究を続ける大きなモチベーションになっています。

母は私によく、「自分の好きなことや、“手に職”になることを見つけなさい」といったことを言ってくれていました。いま思えばその通りにしてよかったし、まったく後悔はないです。
娘がこれから成長して、将来のことを話す歳になったら、「自分の好きなことが見つかるといいね」とアドバイスしてあげたいですね。母が私にそうしてくれたように。

人生は、自分がやりたいことをまずやってみた方がいい。そう思っています。

〔本インタビュー内容は、2017年夏の取材に基づくものです〕

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